ローリングストックの賞味期限管理
災害時にいちばん困るのは、備蓄品を開けたら期限切れだったとき。次に困るのは、数年ごとに未開封の非常食をまとめて捨てて買い直すこと。どちらも「食べながら備える」ローリングストックで防げます——ただし、期限の把握さえできれば。
ローリングストックの基本
- 少し多めに買う。普段から食べている日持ちする食品(レトルト、缶詰、乾麺、水など)を、消費量より少し多めにストックします。
- 期限が近いものから食べる。非常食を「特別なもの」にせず、日常の食事で消費します。
- 食べた分を買い足す。新しいものは奥へ、期限が近いものは手前へ。
これで備蓄は常に新しく保たれ、未開封のまま捨てる非常食はゼロになります。
つまずくのは「期限の把握」
ローリングストックの弱点はただ一つ、どれがいつ切れるかを把握し続ける必要があること。よくあるアドバイスは「半年に一度の棚卸し」や「チェックリストの更新」ですが、この手の定期作業は数回で止まるのが現実です。リストの更新が止まった瞬間、ローリングストックはただの「押し入れの箱」に戻ります。
棚卸しをなくす:スキャンして通知に任せる
- 備蓄品を収納するとき、その場でスキャン。リスキャンのカメラを賞味期限に向けると自動で読み取り(70種類以上の表記に対応)、商品の写真を撮って登録完了。1個あたり約10秒です。
- 新しいものは箱の奥へ。物理的な「先入れ先出し」はそのまま。
- 通知が来たら入れ替え。期限が近づくとリスキャンから通知が届くので、その食品を今月の献立で消費し、買い足した分をまたスキャンして奥へ。
これで「半年に一度の棚卸し」は不要になります。どの缶の話か迷わないのは、登録が写真つきだから。防災用の箱が押し入れの奥にあっても、期限だけはポケットの中にあります。
何をどれだけ備える?
目安は最低3日分、できれば1週間分の食料と水(1人1日3リットル)。加えて忘れがちなのが:
- 救急セットと常備薬 — 薬にも使用期限があります(薬の使用期限ガイド)
- カセットボンベ・電池 — こちらも期限・劣化あり
- ペットフード・粉ミルク — 家族構成に合わせて
いずれも「期限のあるもの」なら同じ仕組みで管理できます。普段の食品と同じリストに入るので、備蓄専用の管理を覚える必要はありません。
関連ガイド
- 賞味期限を上手に管理する方法 — 仕組みづくりの基本
- 賞味期限切れはいつまで食べられる? — もし切らしてしまったら